もそへの拷問を終えたデッキーは彼から宝石を探知する効果のある虫取りあみを奪い取った。
そして網の示す方角へ進んでいった。

もそは転がっている。周りの目も気にせずにベッキーは進んでいった。
ここはリジマハの町。この道の向こうにはギツの町がある。
おそらくそこに宝石がある。

「よーし、いっくぞー」

道なりに進んでいくデッキ−の前に黒いマントにミを包んだ謎の男が現れた。
「私は邪道を進む者。邪道に生き、邪道に住み、邪道に死す。」

デッキーは一歩後ろに下がり、虫取り網を構え、詰問した。
「だれ?プースーの使い?」

風にマントと長い髪をなびかせ、ゆっくり近付いてきた。少し睨合っい、ふいに口を開いた。
「私は君の敵でもないが、味方でもない。だがプースーの敵ではある。なんというか、敵の敵は味方というやつだ。」

「私に何の用?」
網を構えたまま問いつめる。
(隙がない...かなりできるやつのようだ...)

万が一の自体を想像しながら、相手を睨む。
「我が主人からきみにわたす物を頼まれたのでね。さあこの三つの宝箱の中から1つ選べ。」
「あ、ずるい!じいさんおれにもくれよう」

上から少年がふってきた。
「おじいちゃん、俺にも俺にも!あ、ちなみに俺が邪道だからな!」
デッキーは一番左の宝箱を選んだ。邪道はまん中の宝箱を選んだ。
デッキーは宝箱をあけた。


中にはフリフリの服とメリケンサックが入っていた。邪道の宝箱の中は野吉屋牛丼250円引き券が入っていた。
「ちくしょう、またこれか!」
デッキーはこっそり茂みに入り服を着替えた。

そこで謎の人物が写真をとってるのに気付いたのは黒マントの男、おじいちゃんだった。
「Al、そいつは男だぞ」
Alと呼ばれた男はチッと舌打ちしながら消えた。

フリフリの服とメリケンサックを装備したデッキ−はいった。
「あなた達は一体誰なの?」
「痛い遺体と思ってもらえれば結構」

聞き慣れない名前だ。何かの組織か?
「さようなら、撰ばれし者と。プースーを倒してくれることを願っている。」

黒マントの下半身はもう消えていた。
「ちなみにその服は呪われているからもう脱げないよ。」

その怒りのはけ口に選ばれたのは邪道。
メリケンサックを持ったベッキーに、牛丼割り引き券を装備した邪道がかてるはずもなかった。






邪道の頭にたんこぶと血のついた割引き券は絶えない。