もんすたはデッキーに襲いかかった!
デッキーは軽くジャンプで避けると持っていた杖で殴り掛かった。

「ハアッ」
しかし、ぷよぷよしたもんすたには打撃が通用しなかった。
もんすたは杖を飲み込んでしまった。

「ええぇぇぇ、どうしよう!」
絶体絶命のピンチ!もんすたは口からだ液を飛ばして襲いかかってくる。

「うぇうぇうぇ、いいエロ画像がとれるぜ」
思わず悲鳴を上げた。

しかし、デッキーにだ液がとんでくることはなかった。
もんすたがのしかかってくることもなかった。

「大丈夫かい?お嬢ちゃん」
そこに立っていたのはあきらかに男装した少女だった。

短髪で帽子、虫取りあみ、そしてバケツを持っている。
(変態か...?こいつ)

男装少女は虫取りあみをかかげ、もんすたに飛びかかった。
「もそもそ流、ビートンキルッ!」

といいつつ、虫取りあみは使わずにバケツの蓋で打ちのめした。
「だめよ、そいつには打撃が効かないの!」

デッキーは知らないであろう男装少女にアドバイスした。
しかし、もんすたはバケツの中に吸い込まれるようにして消え去った。
そして振り向いてこういった。

「僕はもそ。22世紀からきたんだ。このバケツは4次元バケツといってね...」
デッキーはその顔を見ながらあるペットの事を思い出した。
(このこ、インラーンに似てる!?)

『インラーン』
それは昔彼女を野良犬軍団から守る為にみずから命を投げ打った、豚の事だった。